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MS、「Internet Explorer 8」の公表済み脆弱性を修正する更新プログラムを公開
3日に公表された深刻度“緊急”の脆弱性を修正
(2013/5/15 16:04)
Microsoft Corporationは15日、5月の月例パッチとして、3日に公表された「Internet Explorer 8」の脆弱性を修正するセキュリティ更新プログラム「Internet Explorer 用のセキュリティ更新プログラム (2847204)」を公開した。現在、“Windows Update”経由でインストールできる。
「Internet Explorer 用のセキュリティ更新プログラム (2847204)」は、「Internet Explorer 8」の解放済みメモリ使用(use-after-free)の問題により、リモートから任意のコードが実行されてしまう恐れがある脆弱性を修正する修正パッチ。同脆弱性は、深刻度が同社の基準で4段階中最も高い“緊急”と評価されていた。
なお、8日に公開された同脆弱性を修正する暫定対策プログラム「Microsoft Fix it 50992」を適用している環境にも、同セキュリティ更新プログラムは適用可能。同社によると、「Microsoft Fix it 50992」はIEの起動時間に若干の影響を与えるため、同セキュリティ更新プログラムを適用した場合は「Microsoft Fix it 50992」を無効化することが推奨されるとのこと。
また、「Internet Explorer 用のセキュリティ更新プログラム (2847204)」では、「Internet Explorer 9」の脆弱性も修正するが、「Internet Explorer 9」の脆弱性に関しては既定の構成で攻撃がブロックされるため、深刻度は“なし”とされている。
URL
- 2013 年 5 月のセキュリティ情報 (月例) - MS13-037 〜 MS13-046 - 日本のセキュリティチーム - Site Home - TechNet Blogs
- http://blogs.technet.com/b/jpsecurity/archive/2013/05/15/3572739.aspx
- マイクロソフト セキュリティ情報 MS13-038 - 緊急 : Internet Explorer 用のセキュリティ更新プログラム (2847204)
- http://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms13-038
- マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ: Internet Explorer 8 の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2013 年 5 月 8 日)
- http://support.microsoft.com/kb/2847140