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Google、「Google Chrome 41」のベータ版を公開
開発者向けの機能改善が中心。“SHA-1”サポートが終了
(2015/1/23 13:59)
米Google Inc.は22日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新ベータ版v41.0.2272.16を公開した。「Google Chrome」ベータ版はWindows XP/Vista/7/8/8.1に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows 7/8に対応する64bit版Windows向けや、Mac OS X/Linux向けの最新ベータ版も用意されている。
「Google Chrome 41」では安定性の向上やAPIの拡充に加え、開発者向けにいくつかの新しい機能が盛り込まれている。たとえば、JavaScriptの次期標準仕様“ECMAScript 6(ES6)”の“テンプレートリテラル(Template Literals)”がサポートされ、バッククオートで囲まれた文字列内では“${}”で囲まれた変数が式として評価され、結果が埋め込まれるようになる。
さらに、“デベロッパー ツール”も強化。CSSのみでアニメーションを表現する“Web Animations”(「Google Chrome 36」でサポート)のデバッグを支援するために、アニメーションの再生速度を遅くするためのコントロールが追加された。また、バックグラウンド処理を行う“Service Worker”(「Google Chrome 40」でサポート)の動作を調査するための画面(chrome://serviceworker-internals)が追加された。
また、「Google Chrome 41」では“SHA-1”ベースの証明書を利用したHTTPSサーバーが安全とみなされなくなり、有効期限が2016年1月1日以降の場合、警告(アドレスバーの“https”部分に赤い打消し線)が表示されるようになる。Googleは“SHA-1”を段階的に廃止する方針で、“SHA-2”への移行が必要だ。
ソフトウェア情報
- 「Google Chrome」Windows向けベータ版
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- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1および64bit版の7/8
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 41.0.2272.16 beta-m(15/01/22)
URL
- Chrome ブラウザ
- https://www.google.com/chrome/browser/index.html?extra=betachannel
- Chromium Blog: Chrome 41 Beta: New ES6 Features and Improved DevTools for Service Workers and Web Animations
- http://blog.chromium.org/2015/01/chrome-41-beta-new-es6-features-and.html
- Google Online Security Blog: Gradually sunsetting SHA-1
- http://googleonlinesecurity.blogspot.co.uk/2014/09/gradually-sunsetting-sha-1.html
(樽井 秀人)